ランニングをもっと速く、効率的に、そして長く走り続けたいとは思いませんか?そのためには「体幹トレーニング」は欠かせません。しかし、「腹筋を鍛えよう」といった表面的なアプローチだけでは十分ではありません。体幹の「インナーマッスル」を鍛えることが、本当に効率的なランニングフォームを作るカギです。
速く走るために重要なインナーマッスルは、多裂筋、腹横筋、横隔膜、骨盤底筋群の4つです。これらは身体の奥深くで姿勢を安定させ、効率的な動きを維持する役割を担っています。これらがしっかりと機能することで、ランニング中のエネルギーロスを防ぎ、怪我のリスクを減らし、よりスムーズでスピード感のある走りを実現できます。
本記事では、ランニングを研究している理学療法士である私が、「なぜ体幹のインナーマッスルが重要なのか?」という理由をわかりやすく解説し、それぞれの筋肉の具体的な鍛え方を紹介します。日々のトレーニングに取り入れることで、あなたのランニングがさらに楽しく、充実したものになるでしょう。
体幹のインナーマッスルを鍛え、理想のランニングスタイルを手に入れましょう!
なぜ速く走るためには体幹のインナーマッスルが重要なのか?
体幹のインナーマッスルには主に以下3つの役割があります。
体幹の安定性を向上させる
多裂筋や腹横筋は、背骨や骨盤を安定させる役割を担っています。走行中に骨盤がぶれたり姿勢が崩れると、エネルギー効率が低下し、速く走ることが難しくなります。
呼吸効率を高める
横隔膜や腹横筋は呼吸を助ける筋肉です。これらを強化することで深い呼吸が可能となり、より多くの酸素を取り込むことができます。酸素供給が向上すれば、長距離でも高いパフォーマンスを維持できます。
怪我を予防する
骨盤底筋群や多裂筋は、関節や筋肉への負担を軽減する役割もあります。これにより、膝や腰への過剰な負担を抑え、怪我を予防します。
体幹のインナーマッスルを鍛えるため方法
体幹のインナーマッスルを鍛える方法を以下に4つご紹介します。
ドローイン(腹横筋を鍛える)
方法
- 仰向けに寝て、膝を軽く曲げる。
- 息を吐きながら、お腹を背骨に向かって引き込むように力を入れる。
- 10秒間キープし、自然に呼吸を続ける。
- これを10回繰り返す。
ポイント
- 腰が反らないように注意。
- 強く引き込みすぎず、軽く引っ張る感覚を意識。
プランク(体幹全体を鍛える)
方法
- 両肘を肩の真下につき、つま先を床につける。
- 頭からかかとまでが一直線になるようキープする。
- 20~30秒間維持し、3セット行う。
ポイント
- 腰が落ちないように注意。
- お腹とお尻を軽く締める。
腹式呼吸(横隔膜を鍛える)
方法
- 仰向けまたは座って、片手を胸、もう片手をお腹に置く。
- 鼻から息を吸い、お腹が膨らむのを感じる。
- 口からゆっくり息を吐きながら、お腹をへこませる。
- 1セット10回、3セット行う。
ポイント
• 胸が動かず、お腹だけが動くよう意識。
骨盤底筋エクササイズ(骨盤底筋群を鍛える)
方法
- 椅子に座り、骨盤底筋を締める(尿を我慢するような感覚)。
- 5秒間キープし、ゆっくり緩める。
- これを10回繰り返す。
ポイント
- 息を止めない。
- 太ももやお尻に力が入らないよう注意。
バードドッグ(多裂筋を鍛える)
方法
- 四つん這いになり、右手と左脚を同時に持ち上げる。
- 体がぶれないように3秒キープ。
- ゆっくり元に戻し、反対側も行う。
- 左右10回ずつ、3セット行う。
ポイント
- 背中が反らないように注意。
- 動作はゆっくり丁寧に。
まとめ
ランニングで速く走るためには、表面的な筋肉だけでなく、体幹のインナーマッスルを鍛えることが欠かせません。以下の4つの筋肉の役割を理解し、鍛えることが重要です。
- 多裂筋:背骨の安定
- 腹横筋:腹圧の向上
- 横隔膜:効率的な呼吸
- 骨盤底筋群:骨盤の安定
日々のトレーニングに今回紹介したエクササイズを取り入れ、ランニングパフォーマンスを向上させましょう!
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