毎年1月2日と3日に開催される箱根駅伝は、日本学生長距離界の最高峰レースです。その全長は217.1km。往路5区間(107.5km)と復路5区間(109.6km)に分かれ、選手たちは驚異的なスピードで区間記録を更新し続けています。しかし、これを市民ランナーの「キロ5分ペース」で走った場合、一体どれほどのタイム差が生まれるのでしょうか?
本記事では、ランニングを研究している理学療法士の知見をもとに、箱根駅伝の歴代区間記録と市民ランナーの平均ペースを徹底比較。その結果をもとに、選手たちの驚異的なパフォーマンスの秘密に迫ります。
箱根駅伝の選手たちは、ほとんどの区間で1kmあたり2分台という驚異的なペースを維持しながら走り抜きます。このペースは、市民ランナーにとって「別次元の速さ」といえるものです。次回の箱根駅伝を観戦する際には、このタイム差をイメージすることで、選手たちの走りの凄さをよりリアルに実感できるはず!
箱根駅伝は、ただのレースではなく、体力・精神力・技術のすべてが求められる戦い。市民ランナーの視点で比較することで、新たな発見や感動を得られるでしょう。ぜひ、このデータを活用して、次の観戦をもっと楽しんでください!
ぜひ、このデータを活用して、次の観戦をもっと楽しんでください!
箱根駅伝の区間記録と1kmあたりのペース
以下は、第100回大会(2024年)までの箱根駅伝の各区間記録と、1kmあたりのペースです。
区間 | 距離(km) | 区間記録 | 1kmのペース | 選手名 | 大学名 | 年 |
---|---|---|---|---|---|---|
1区 | 21.3 | 1:00:40 | 2分50秒 | 吉居 大和 | 中央大学 | 2022 |
2区 | 23.1 | 1:05:49 | 2分50秒 | イェゴン・ヴィンセント | 東京国際大学 | 2021 |
3区 | 21.4 | 0:59:25 | 2分46秒 | イェゴン・ヴィンセント | 東京国際大学 | 2020 |
4区 | 20.9 | 1:00:00 | 2分52秒 | イェゴン・ヴィンセント | 東京国際大学 | 2023 |
5区 | 20.8 | 1:09:14 | 3分19秒 | 山本 唯翔 | 城西大学 | 2024 |
6区 | 20.8 | 0:57:17 | 2分45秒 | 館澤 亨次 | 東海大学 | 2020 |
7区 | 21.3 | 1:01:40 | 2分53秒 | 阿部 弘輝 | 明治大学 | 2020 |
8区 | 21.4 | 1:03:49 | 2分58秒 | 小松 陽平 | 東海大学 | 2019 |
9区 | 23.1 | 1:07:15 | 2分54秒 | 中村 唯翔 | 青山学院大学 | 2022 |
10区 | 23 | 1:07:50 | 2分56秒 | 中倉 啓敦 | 青山学院大学 | 2022 |
キロ5分ペースで走った場合のタイムと区間記録とのタイム差
以下は、一般的な市民ランナーの「キロ5分ペース」で箱根駅伝の各区間を走った場合のタイムと区間記録とのタイム差です。
区間 | 距離(km) | 区間記録 | キロ5分タイム | タイム差 |
---|---|---|---|---|
1区 | 21.3 | 1:00:40 | 1:47:00 | +46:20 |
2区 | 23.1 | 1:05:49 | 1:55:30 | +49:41 |
3区 | 21.4 | 0:59:25 | 1:47:00 | +47:35 |
4区 | 20.9 | 1:00:00 | 1:44:30 | +44:30 |
5区 | 20.8 | 1:09:14 | 1:44:00 | +35:14 |
6区 | 20.8 | 0:57:17 | 1:44:00 | +46:43 |
7区 | 21.3 | 1:01:40 | 1:46:30 | +44:50 |
8区 | 21.4 | 1:03:49 | 1:47:00 | +43:11 |
9区 | 23.1 | 1:07:15 | 1:56:00 | +48:45 |
10区 | 23 | 1:07:50 | 1:55:30 | +47:40 |
総合タイム差
以下は、区間記録の合計記録とキロ5分で走った場合の合計タイム、そして、その合計タイム差です。
区間記録合計 | キロ5分合計 | タイム差合計 |
10:32:59 | 18:07:00 | +7時間34分01秒 |
タイム差の考察
- 各区間では、最短で約35分、最長で約50分の差が生じています。
- 全区間での合計タイム差は約7時間30分と、まさに異次元の結果に!
- トップランナーたちは、市民ランナーの倍近い速さで217.1kmを走破していることが分かります。
まとめ
箱根駅伝の選手たちは、ほとんでの区間で1kmあたり2分台のペースで長距離を走り抜く驚異的な体力・精神力・技術を持っています。「キロ5分ペース」が目標の市民ランナーにとって、箱根駅伝は別世界の戦いといえるでしょう。
次回の箱根駅伝を観戦する際には、こうしたデータを参考にすると、選手たちの走りの凄さをより実感できるはずです!
コメント