プロでも走りはじめはキツイ!その先にあるランニングハイを経験しよう

ランニングブログ

「ランニングって気持ちいいって聞くけど、実際はめちゃくちゃキツくない?」
「走りはじめてすぐに息が切れる…こんなんで本当に楽しくなるの?」
「マラソン選手って、なんであんなにスムーズに走れるんだろう?」

ランニングを始めたばかりの頃、こうした疑問や不安を感じることはありませんか?

実は、プロのランナーでさえ、走りはじめの10分間はキツイものなのです。運動に適応するまでの間は、血流や呼吸が追いつかず、どうしても苦しさを感じてしまいます。

しかし、その苦しさを乗り越えた先には、「セカンドウィンド」 と呼ばれる現象が起こります。これは、体が運動に適応し、呼吸や血流のバランスが整うことで、ラクに走れるようになる瞬間のことです。さらに、走り続けることで、まるで体が勝手に動くような快感を覚える「ランニングハイ」という状態を経験することもできます。

本記事では、ランニングを研究している理学療法士 の視点から、走りはじめがキツイ理由を解説します。

ポイ活夫
ポイ活夫

初心者でもラクに走れる方法や、ランニングハイを経験するためのポイントを詳しく紹介します。

プロでも走りはじめはキツイ理由

ポイ活夫
ポイ活夫

「ランナーって、いつも軽々と走っているように見える…」そんな印象を持つかもしれませんが、実際にはトップアスリートでさえ、走り始めの10分は苦しいと言います。

体が運動モードになっていない

私たちの体は、日常生活では 「安静モード」 にあります。この状態では、血液の大部分が内臓に集まり、筋肉にはあまり流れていません。

しかし、ランニングを始めると、突然筋肉が大量のエネルギーを必要とするため、体は大急ぎで血流を切り替えなければなりません。

この切り替えがスムーズに進まないと、最初の数分間は 「なんだか体が重い…」 と感じやすくなるのです。

酸素の供給が追いつかない

ランニングは 「有酸素運動」 に分類され、体の内部に酸素を取り入れながらエネルギーを生み出します。

ただし、運動強度が上がると、体が一気に 大量の酸素を必要とするため、呼吸が激しくなり、息が切れやすくなります。

息が切れるメカニズム

  • 運動を始めると、体が急に大量のエネルギー を必要とする
  • エネルギーを作るために、酸素を多く取り込む必要がある
  • 体が酸素供給に追いつかず、息苦しさを感じる

これは 初心者だけでなく、誰にでも起こる自然な反応 です。

神経と筋肉の切り替えができていない

日常生活では、主に姿勢を維持する筋肉(インナーマッスル) が働いています。

体幹のインナーマッスルについて詳しく知りたい方はクリック!

しかし、ランニングではインナーマッスルも重要ですが、 推進力を生み出す筋肉(アウターマッスル) も活発に動きます。

立っている時に使う筋肉と、走る時に必要な筋肉の使い方が違うため、最初は 「思ったように体が動かない!」 という感覚になるのです。

走り続ければラクになる!「セカンドウィンド」の仕組み

ポイ活夫
ポイ活夫

「じゃあ、走り続けている限り、ずっと苦しいの?」と思うかもしれませんが、そんなことはありません。走り始めてしばらくすると、「セカンドウィンド(第二の風)」 と呼ばれる現象が起こります。

セカンドウィンドとは?

体がランニングのリズムに慣れてくると、酸素の供給と血液循環のバランスが整い、苦しさが軽減されるという現象です。

息苦しさがラクになるタイミング

  • 走り始め〜10分(2〜3km) → 息が切れて苦しい
  • 10分経過後(3km以降) → 体が酸素供給が安定し、ラクに走れるようになる

これは 初心者だけでなく、トップランナーでも同じこと。
最初の10分はキツいのが普通で、その先に 「走るのが気持ちいい!」 と思える瞬間が待っています。

その先に待っている「ランニングハイ」

ポイ活夫
ポイ活夫

ランニングを続けていると、やがて 「ランニングハイ」 という特別な感覚を経験することがあります。

ランニングハイとは?

これは、脳内で エンドルフィンやドーパミンという幸福ホルモンが分泌され、走ること自体が気持ちよくなる状態のことです。

ランニングハイの特徴

  • 走ることで血液の循環が良くなり、疲労が回復する
  • 気分がスッキリし、ストレスが軽減される
  • 苦しさを乗り越えた先に、突然「楽しくなる」瞬間が訪れる

ランニングハイの2つの段階

第一段階:誰もが感じる気持ちよさ

  • 適度なペースで15分以上走る ことで、血流が良くなり気持ちよくなる
  • 軽い疲労感があるものの、集中力が高まる
  • 初心者でも比較的簡単に体験できる

第二段階:究極のランニングハイ

  • ややきつめのペース(時速10km以上) で走り続ける
  • 苦しさの波と心地よさの波が交互にやってくる
  • 「もう無理!」と思った瞬間に、突然ラクになる

この第二段階のランニングハイは、持久力と経験が必要なため、中級者以上向けの感覚ですが、一度経験すると 「いくらでも走れる!」 と思うほど快適になります。

まとめ

  • プロでも走り始めはキツいのが普通!
  •  最初の10分を乗り越えれば、セカンドウィンドが訪れラクになる!
  •  さらに走り続けると、ランニングハイという特別な感覚が待っている!

ランニングは 「苦しいを乗り越えた先に楽しさがある」 スポーツです。

ミニマリスト妻
ミニマリスト妻

まずは 10分間、ゆっくりペースで走ることから始めてみましょう。
きっと、新しい感覚を体験できるはずです!

参考文献

  • 鈴木清和.『確実に速くなる ランニングの科学』.池田書店, 2015.
  • 中野ジェームズ修一.『マンガでわかる新しいランニング入門』.池田書店, 2019.

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